前半戦終了の唄

色んなことがあったよね

MF和田がヘマしてさ

傷つきやすいあいつのことだから

きっと引きずってることさ

 

輝かしい季節をいつも僕ら

擦り切れたスパイクでかけぬけた

それはいつも儚いけれど

どこまでも心を繋ぎ走ってゆこう

 

(サビ)試合開始の笛が鳴る

それは人生という名の汽笛

ほらもう列車が出るよ

急いで乗らなきゃ遅れるよ

 

GK檜山がこう言った

「俺たち一人でも欠けたら

てんでばらばらになっちまう」

11個売りのひきわりみたいなもんだよね

 

みんなで磨いたロッカールーム

大人には入らせなかった

FWとDFが口喧嘩

ライトとショートまで止めたあの日

 

(サビ)じゃんけんぽんでは

片付けられない

美しい汗と涙のドラマ

その最終回を巻き戻すリモコンがあるなら

僕は家電量販店を巡ることだろう

 

(大サビ)試合開始の笛が鳴る

僕たちはまたピッチに駆け出す

暗い夜を切り裂き

あの山の向こうから

もうすぐ後半戦がやってくる

六十路のコーチが笑ってる