左側端

藤沢柊(アニメーション、映像を中心に作品を制作)のブログ

制作日誌#8

『ATOMIC HOUSE」作画

f:id:fujisawah:20170817115106j:plain

以前Facebook伏見稲荷の千本鳥居を必死に進んでいるうちに、階段を登ることばかりを考えて亡者のような状態になってしまい、それでは全てくぐっても亡者のような状態になっているのだから意味が無い、みたいなことを書いた。

しかし頭の中が階段を登ることでいっぱいになってしまったその状態こそが、一つ大事なことだったんじゃないかとふと思った。周りにいる人の様子なんて構わずに汗まみれでフガフガ言っているのは畜生かもしれないが、その事だけが頭の中にあるというのはすごい事だ。毎日そういう意識でいけたら良いと思うが中々難しい。

帰り道は桂米朝の『犬の目』を聴いて降った。頭の中は医者とおっさんと犬だった。


日々主義とか主張にまみれて、何々に固執していることで自分は生き難くなっていると思っていたけれど、実はその逆でポリシーが無くて意志が欠落しているから生き難いんじゃないか。

周りからの言動にいちいちなびくからしんどい。能天気に場当たり的に進んでいけば良いわけで、その中で締めるところを締めるみたいな部分が有れば良いのだと思う。



言葉として頭の中に残って、それが実際なんなのかの確認を長い間しなかったが、確認をしてみたら自分の好みとバッチリ合っていたものというのがいくつかある。

自分の場合は「マックス・エルンスト」「マッシヴ・アタック」「エディット・ピアフ」がそうだった。

ちなみに今頭の中には「マリアカラス」がある。確認してみようと思う。


制作日誌#7

f:id:fujisawah:20170730230354j:plainf:id:fujisawah:20170730230412j:plainf:id:fujisawah:20170730230431j:plain

『ATOMIC HOUSE』作画

 

今日は休みなので家にいた。図書館に行って本と落語のCDを返却して本と落語のCDを借りた。関根勤のラジオコントのCDも借りた。激烈に面白かった。カンコンキンシアターを観に行ってみたいと思った。寺山修司のラジオドラマのCDも借りた。これは頭の方しか聴けなかった。

バウハウスの本は既に借りたやつがあったが、バウハウスが日本で関わったもの中心みたいな本だったので、また別にバウハウス自体の図鑑みたいなものを借りた。

海外の建築の本も借りた。建築の本によく載っているラフスケッチみたいなものは大概かっこいい。フランクゲーリーのラフスケッチは0から何かが出来ていくその境目の状態がそこにある感じがして好きだし、ああいうスケッチは赤ん坊がお腹の中にいるエコーの映像みたいな感じがするので、なんか本質的だと思う。

芸術家のアトリエの本の中にアトリエの隅のソファーに横たわる裸婦を描いている画家の写真があった。ヌードのデッサンをやったことがないのでわからないけれど、裸の女性が部屋にいてそれを描いている気分はどんな感じなんだろう。描かれている側の気分もどんなもんなのか。お互いが何かを悟られないようにしている空気が部屋に充満していないか心配になった。

Workshyは良いなぁと思ったが、あれは日本での方が受けていて、海外ではあまり人気が無いというのを知る。じゃあ俺が聴いているのは洋楽なのか邦楽なのか、まぁ洋楽なんだけどどっちなのか不明瞭だと思った。しかしそんなことはどっちでも良いという結論に至った。SMAPの007前後を聴いている感覚に近い気がする。SMAPの場合はめちゃめちゃかっこいいバックバンドの演奏に対して、普通の若者が普通に歌っているような声が乗っているのが良い。相反するものが何故か1つの箱に収まっているということが。

ダヴィンチの解剖手稿と熊楠のキノコのスケッチの絵は何か通じ合っている感じがする。今作っているものでその感じをやれるかわかんないけれど、太平ナンバーで豚の解剖図みたいなのは描いたので、そういうのをちゃんと中心に据えて何か作ってみたいなぁと思った。

 

制作日誌#6

『ATOMIC HOUSE』作画

f:id:fujisawah:20170719230425j:plain


ATOM」まで描けた。ようやく意味が出てきた。しかしもう一度この上から黒く塗りつぶしていかなければいけない。折り返し地点を伸ばしているような感じだ。

でも作業自体は楽しい。ようやく乗ってきたところで寝る時間が来るのがネックだ。悪あがきをしていたら体調を崩した。より良いやり方を見つけるべきか、こんなもんなんだろうなぁと割り切るべきかよくわからない。ああわからない。添田唖蝉坊だ。

費やす時間はどうしたって変わらないけれど、作業スピードは上がっている。

制作日誌#5

『ATOMIC HOUSE』作画

f:id:fujisawah:20170711232520j:plain


進行が遅い。遅すぎる。もっと早く描いて枚数を重ねていかないと映像にならない。

大阪も暑い。雨もやたらと降るので、湿度が高い。脚が茹でられているような感じだ。すねの毛だけが茹でられている様な感じだ。

絵を描いている時間より、暑さに接触している時間の方が長い。それは自分にとって凄く不本意なことだ。とてももどかしい。

制作日誌#4

『ATOMIC HOUSE』作画

f:id:fujisawah:20170707004137j:plain


やっとAの一文字が描けた。ここまで1ヶ月はかかっている気がする。これではこのカットだけであと一年かかってしまう。何か方法を考えよう。多分完成したらこのカットは12秒ぐらいになると思う。

制作日誌#3

『ATOMIC HOUSE』作画


f:id:fujisawah:20170705233531j:plain


作画してその過程まで公開していると、作品自体の中身が無くなってしまうのではないか、と心配をしている。描いても描いても大して進んではいない。牛歩だ。力強いが足取りは軽くない。牛。丹波牛だろうか。